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『魔法少女まどかマギカ』が私にとって最高レベルのハッピーエンドだった件

あれが果たしてハッピーエンドだったのかという問題はさておき。


私はハッピーエンドが嫌いです。

ん? 少し違うか。
バッドエンドが好きなわけじゃ……いやバッドエンドは好きですが、バッドエンドでなきゃダメというわけではありません。
やっぱりショッカーは仮面ライダーに倒されるべきだと思いますし。
なので言いなおします。

私は“万事解決して全ての人がまるっとっ救われて幸せになれるようなハッピーエンドが嫌いです。



仮面ライダー本郷猛は改造人間(≒サイボーグ)である。
彼はショッカーの手により無理やり怪人バッタ男に改造されてしまったが、脳改造(≒洗脳)前に助け出された。
彼は自分の体を化け物にされてしまった復讐と、人々の自由を守るため、ショッカーと戦う決意をした。
しかし、油断すればドアを開けようとしただけでドアノブを引きちぎってしまう化け物の体である事は、ショッカーが滅びたところで変えようもない(さらに言うなら、戦闘用サイボーグには不要という事で生殖機能は失っている可能性が高い。当時の性倫理からすると、改造手術時点で彼は童貞だっただろう)

以上の状況から、仮面ライダーの物語はハッピーエンドにはなっても下記のようなものが限界だろう。

“ショッカーは滅び、人々の自由は守られた。しかし異形の怪物になった本郷猛がごく普通の人間の幸せを得ることはもはやないだろう。それでも彼は生き続ける。第二第三のショッカーが現れた時、再び立ち上がるために!”

もちろん、ショッカーに殺された犠牲者が生き返る事はないし、ショッカーに無理やり改造されて仮面ライダーに殺された改造人間が元に戻る事もない。


※ 余談だが、ここまで書いて仮面ライダーとまどマギの類似に驚いた。

まどマギでは騙されて契約した結果魔法の力を手に入れるがゾンビにされてしまう
仮面ライダーは誘拐されて改造され、強力な戦闘力をもつ化け物=怪人にされてしまう

まどマギでは戦う相手の魔女は魔法少女のなれの果てのQBの犠牲者
仮面ライダーでは戦う相手の怪人は脳改造さえ受けなければ仮面ライダーになって共闘できたかもしれないショッカーの犠牲者

誰かこの辺、詳しく考察してくれないかなぁ



余談はともかく、私はこういう「以前よりはマシになったが失われたものは取り戻せない」「苦い勝利」的なものが大好きなのです。
だって、「そしてみんな幸せに暮らしました」なんて気持ち悪いじゃないですか。ウソ臭くて。

まどマギの“ハッピーエンド”に対比されるのは『Rio RainbowGate!』の“世界同時多発ラッキー”でしょう。でも、あれって全てが幸せになった結末なんでしょうか?
はじめに違和感を感じたのは大漁に喜ぶ漁師のシーンでした。あのシーンで脳裏に浮かんだのは金子みすゞの「大漁」という詩でした。

大漁

朝焼け小焼けだ
大漁だ

大羽鰮(いわし)の
大漁だ


浜は祭りのようだけど

海の底では何万の
鰮(いわし)のとむらい
するだろう

お魚さんは、ラッキーの恩恵を受けないのねw
結局、“世界同時多発ラッキー”って画面に映ったごく一部にもたらされただけ、そしてそのしわ寄せは画面に映らぬ他者に行ってるんじゃないの?

カジノで大当たり連発>画面に映った数人だけじゃなければカジノオーナーは破産、大当たりした人も大金に目がくらんでその後の人生を誤ったかもしれない
山火事に雨>焼けちゃった部分が戻るわけじゃない
交通事故で迷い猫発見&生き別れの男女の再開とプロポーズ>迷い猫発見はいいとして、あの男女が再会しなかったら、それぞれと結ばれていた筈の人に寝盗られイベントが発生したって言う事だよね
内戦終結>命をかけてまで守りたかったものは双方守れたのかな?
株価の上昇>下落に張っていた人は大損だよね
一万円・黄身が二つ>これは置いておくとして
大吉連発>一定割合で入っていた筈の悪い籤はどこに>
アイスあたり棒>同上。他の人が当たらなかっただけっていうかいつもどこかで誰かが当たっているのをうつしただけでしょ
昇進>他の人を追い落として。
毛生え>育毛剤メーカー涙目
重病からの回復>これはまあケチ付けにくいけど世界中の病人が回復したなら私立病院は涙目だよね。

どーせ私はひねくれ者です。だからこういうシーンは胡散臭く感じるんです。
Rioはああいう作品だから特に胡散臭さが強調されてしまいますが、大抵の「そしてみんな幸せに暮らしました」エンドは同じ種類の胡散臭さを感じるんですよね。

その点、まどマギのエンドはたいして救えたものがありません。
魔女という災厄が存在する→魔女を倒すには魔法少女が必要→魔法少女はいつか魔女になる
このサイクルこそ破壊しましたが、人の世の呪いは消えず、悲しみと憎しみを繰り返す救いようのない世界のまま。
魔法少女は魔女化から救われたようにも見えますが、魔女化が消滅に変わっただけ。
そして、魔女の代わりにマジュウ(魔獣?)が人々を脅かす。
ほむら視点で見れば、助けたかったまどかが世界から消滅(みたいな状態)してしまう。

では、何が救われたのでしょう。それともハッピーエンドではなかったのでしょうか。

あの結末で救われたのはただ一つ。ほむらの心です。
まどかとの出会いからワルプルギスの夜までをひたすら繰り返すか、絶望して魔女になるかしかなかったほむらを、まどかは永遠の迷宮から救い出した。
誰にも知られずに一人で運命と戦っていたことを認められ、最高の親友と認められた。
やっとワルプルギスの夜から先の時間に進む事が出来た。

無理やりご都合主義で、気持ち悪い「そしてみんな幸せに暮らしました」というエンドにするのでなければ、これ以上素晴らしい救いのあるエンドがあるでしょうか。




蛇足

まどかの契約からマミさん達との会話、過去の魔法少女の救済までのシーンに流れていた曲が、「時をかける少女」(原田知世主演の最初の映画ver.)のクライマックス時間跳躍シーンの曲に似ていたなぁ……って何人がわかるんだ(笑)
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腐視穴はるる

Author:腐視穴はるる
百合もBLも男の娘もOKな腐った目と脳の持ち主です。
でも男女ものはあんまり・・・
ドロドロはカンベン(>_<;)
現代も、ファンタジーも、SFも、ロボも大好き!

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