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ソ・ラ・ノ・ヲ・ト『第十一話 来訪者・燃ユル雪原』

正直、やられたと思いました。
実生活では、自分に言い聞かせていたことだったのに。

シリアスな展開を織り交ぜつつも、時に腹立たしいほどにゆるい日常を描いているこの作品は、
世界情勢とか政治とかとは関係なく、ゆるーく生きている彼女たちを、ゆるーく生きていける彼女たちのバイタリティを描いている、
それだけの作品だと思っていました。

世界情勢とか政治とかいうものは、自分たちの生活とちゃんとつながっているものだというのに。
すっかり忘れていました。


私と同様、1121小隊の面々も忘れていたのだと思います。
パトロールを密に、という命令が“先生に面倒事をやらされた”と同じようなレベルで受け止めている年少組。
年少組だけでなく、フィリシアさんですらも、どこかで思っていたのではないでしょうか。

もう、戦争とかとは関係なく、時告げ砦で静かにすごしていけるのだと。
リオのことも“お家の事情”に悩んでいる彼女のことを心配しつつも、それがダイレクトに世界情勢に、そして自分たち(さらにはセーズに住む人々)の生活に関わっているという実感はなかったのではないでしょうか。

だから油断した。

今回、軍人らしい軍人、ホプキンス大佐が登場しました。しかし彼は優秀な軍人-指揮官ではないようです。
優秀な軍人とは、引き金を引くべき時に躊躇せず引くことができ、引いてはいけない時には引かずにいることができる人間のことです。

ですが彼は、「不本意ながら休戦したが、自分に任せれば我が国は勝てる」と思っている人間のようです。そして、この状況を“チャンス”とでも思っているのでしょう。
こういう人間は、このような情勢下では引き金を引くべき時に引けない1121小隊の面々と同じくらい無能です。
以前は、彼女たちのことを撃てる人間だと思っていましたが、どうやら過大評価だったようです。中央はなんでこんな無能な連中に国境を任せたのでしょう。きっと国境に戦力を置かないことが休戦の前提だったのでしょう)


私は、この作品は異世界や未来の日本ではなく、現代の日本のメタファーではないかと思うようになってきています。

誰かが、日本はもうだめだと言っていました。
でも、私たちは楽しく暮らしています。
人は、生きていかなければならないのです。

戦後の荒廃した世界は、経済が後退した日本。
でも、そこで暮らしている少女たちは、そんな世界でも力強く生きています。だから、現代日本に生きる私たちも力強く生きよう。
人は、生きていかなけれなならないのだから。

ですが、楽しく暮らすだけでは、力強く生きるだけではだめなのです。

世界情勢とか政治とかいうものは、確実に私たちの暮らしとつながっています。実感はなくても、別世界の出来事だと思っていると足元をすくわれます。
だからもうちょっと、世界情勢とか政治とかいうものに、関心を持とう。そして少しでも行動しよう。
今回の展開は、そう言っているように思えてなりません。


というわけで、今回のお勧め本。
若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!? (ディスカヴァー携書)若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!? (ディスカヴァー携書)
(2009/07/07)
森川 友義

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お金を出してまで・・・という人は図書館に行きましょう。

図書館に行く手間も惜しいという人は、元ネタである著者のブログをどうぞ。
MAJIBIJI世代のための政治リテラシー講座
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tag : ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 感想・考察・批評

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腐視穴はるる

Author:腐視穴はるる
百合もBLも男の娘もOKな腐った目と脳の持ち主です。
でも男女ものはあんまり・・・
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