スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

根本恭二への批判が的外れだと思った件 バカとテストと召喚獣『第10問 模試と怪盗とラブレター』

努力よりは結果のほうが大事ですよ?
という方向で根本恭二を擁護してみようという趣旨の記事です。
(今回は腐視穴モードじゃありません)


努力より結果が求められることは、大小を問わずたくさんあります。
たとえば、レストランに入って、注文したハンバーグが焦げて出てきたら、「精一杯頑張りました」で許されるのはメイド喫茶みたいな特殊なところだけです。
幼稚園児なら、まずは訓練(遊びだって彼らにとっては立派な訓練です)を重ねて能力を高めるということを学ぶ必要があり、その点において努力こそが評価されるべきです。

しかし、高校生ともなれば、そろそろ結果こそが求められるようになってくる年齢です。
この一点においてのみ、根本恭二の言うことはまったくもって正しい。


ですがその前にテストとは何か、ということを考えてみましょう。

文月学園には試召戦争があります。
学園生活のレベルを左右する試召戦争。その召還獣の強さに模擬試験の成績が反映されるのなら、盗んだ問題でとった高成績も“結果”に違いありません。もしも根本恭二が「今が良ければ将来どうなってもいい」という人間ならば、その人生観の是非はともかく、“結果”を得たことに違いはありません。

しかし、そもそも文月学園のシステムは何のためにあるのか、といえば、卒業までに実力をつけるための“馬の前にぶら下げたニンジン”とするためです。
では、その実力とはなんでしょうか。それは人生を生き抜く課題解決力と、入学試験で高得点をとれる学力だと考えられます。


学力をつけるという目的において、学内試験の点数は“結果”たりえません。なぜなら試験は無作為抽出による統計調査のようなものだからです。
たとえば、高校2年生時点で要求される英語の単語・熟語・構文などの要素が500あるとします。しかし試験問題に出せる量は限られています。そこで100の要素だけ試験に出し、80の要素を回答できていれば500中400まで身につけていると判断します。これが学校の試験のシステムです。
ですが、この試験システムは必ずしも学力を反映するものではありません。
500中400の要素を身につけていても、出題されたのが残り100なら得点は0点です。
逆に、(根本恭二が言うように)500中100しか身につけていなくてもその100が出題されれば得点は満点です。本来、確率は低いですが、この確率を上げようとする行為は“ヤマを張る”などという名前で知られています。そして、根本恭二の行為は、問題作成者の出題傾向を探るなどというものより格段に信頼性の高い情報源(=問題用紙)によってヤマを張っているにすぎず、カンニングペーパーの持ち込みや通信機器で他者に回答を任せるカンニング行為とは一線を画していると言えます。
しかし、学力そのものを高い水準に保つ(500の要素の大半を身につける)ことにはつながってはいないのも事実です。(それじゃ実力がつかない、という指摘は多くのブログにありました)

一方、文月学園の試験は、必ずしも学力を問うものではありません。
その象徴は、第5問「地図と宝とストライカー・シグマV」であったオリエンテーリング大会です。試験問題を解くことで賞品を得られるはずの大会でしたが、試験問題を解かずに賞品を得ることも推奨されていました。これが文月学園が求めるもう一つの実力、人生を生き抜く課題解決力なのでしょう。
問題を解く実力なしに“賞品を得るという結果”を得ることも推奨されるなら、高得点を得る実力なしに高得点(=召還獣の高性能)を得ることに何の問題があるのでしょうか。

したがって、根本恭二の行為はなんら批判されるものではないと言えるのではないでしょうか。


そんなことを言っても真の学力を身につけないんじゃ意味がない、という意見もあると思います。っていうか私もそう思います。ですがその意見にも反論してみたいと思います。
なぜなら、彼が盗んだのは“模擬試験問題”だったからです。

模擬試験とはなんでしょうか。

もしも今、試験を受けたらどうなるか。それを試しにやってみるのが模擬試験です。
模擬試験といって思い浮かぶものに入学試験用の模擬試験がありますが、それは“もしも今、入試があったら自分は合格できるのか”を試しにやってみるものです。この模擬試験で何度満点を取っても、本番の入試で点が取れなかったら無意味です。
模擬試験は、それ自体はまったく“結果”に影響しないものなのです。
だからこそ試験問題を生徒である明久に運ばせたわけです。たとえ明久が運搬中に問題を盗んでも、何に影響するわけでもなく。でなければ生徒に試験問題を運ばせること自体が問題行動として、教師が責められるシチュエーションです。

とすれば、模擬試験は(オリエンテーションと同様)試召戦争に影響しないとみるべきでしょう。ならばこそわざとセキュリティに隙を見せたと言えなくはないでしょうか。

そもそも根本恭二が過去に学園のセキュリティを破ることに成功した事実は明示されていません。それどころか、第8問「暴走と迷宮と召還獣補完計画」ではセキュリティ破りに失敗し、今回は明久たちを利用しようとしています。
なのにクラスわけではBクラスに入っています。ということは、学力のほうもそれなりに身につけている可能性が高いです。
ならば、模擬試験だからこそ正攻法ではない方法をとったとは言えないでしょうか。自らの課題解決力を試すために。

言えないか。
ちょっと無理がありますね。

でも、根本恭二の行為を「そんな理屈おかしいよ」と非難した学生のひとは、テスト前にヤマを張ったりせず、ちゃんと学力を高める勉強をしてくださいね。ヤマ張りは根本恭二の行為と本質的には変わりませんよ?
(ここ、重要です)

卑怯なキャラクターってわりと好きなので、ちょっとだけ擁護してみました。
スポンサーサイト

tag : バカとテストと召喚獣 感想・考察・批評

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

腐視穴はるる

Author:腐視穴はるる
百合もBLも男の娘もOKな腐った目と脳の持ち主です。
でも男女ものはあんまり・・・
ドロドロはカンベン(>_<;)
現代も、ファンタジーも、SFも、ロボも大好き!

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
ブクログ
最近買った本とかCDとかDVDとか
表紙をクリックすると詳細画面
最新トラックバック
リンク
ついったー
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。